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2009-11-22

川村純一「講演会」・川村京子「演奏会」報告

11月16日、ジョージナカシマ記念館 開館1周年記念行事として
川村純一「講演会」・川村京子「演奏会」が催されました。


5時前から次々に到着されるお客様。

薄暗くなった入り口の森はライトアップされ、
記念館にいつもと違う空気が漂ってきました。

会場は、日頃 桜製作所のショールームとして使っているスペースです。

館長自慢の屏風が立てられ、ナカシマのデスクランプやイサムノグチのAKARIが灯るなか、
第1部、川村京子さんの箏の演奏が始まりました。

「六段の調」は一度は耳にしたことのある江戸時代の名曲です。
後ろの屏風の作られた時代も同じというお話を聞き、
会場全体が一気に時をさかのぼりました。

次の「明石」は、源氏物語・明石の巻の物語を表現した唱のある曲。
今回、高松での地にちなんで選んでくださったそうです。
京子さんの艶のある伸びやかな声が会場を包み、
聞き手はさらに時を超え、雅な世界へ。

ここでちょっと一息。
休憩時間は、カフェでナカシマの椅子に座ってお茶を飲んだり、ショップでお買い物をしたり、
2階展示室をのぞいたりと、みなさん思い思いに楽しんでいらっしゃいました。
「演奏、素敵だったね〜」という感想もいただきました。
同感です!

第2部は、建築家・川村純一さんのお話です。
この人に学びたいと入った藝大の恩師、吉村淳三さんのこと、
(吉村淳三さんはナカシマの建築家時代の同僚で親友でした)

全く違うタイプの人のところへ、と勤めた丹下健三事務所での仕事のこと、
(丹下健三さんはレイモンド事務所のナカシマの後輩であり、
 香川県にも縁の深い方です)

イサムノグチとの出会いと別れ、そしてモエレ沼公園の完成まで...。

貴重な写真とともに純一さんの半生をたどり、
今まで遠い存在だった伝説の人たちが、目の前に現れたような感覚になりました。
また、ジョージナカシマとの不思議な縁も再確認できました。
 

そして、日本で2度目の演奏だという「Kizu」。
イサムノグチの「Kyoko-san」という彫刻にまつわるエピソードをもとに
日系アメリカ人のKen Uenoが作曲したものです。
英語の歌詞もある現代曲。
弦を引っ掻くような奏法で出す音が、まさに「傷」を表現しているようで印象的でした。

 
お二人とも、日本を代表する建築家であり演奏家でありながら
素顔は優しく、温かく、そのお人柄の醸し出す柔らかな空気に包まれた会となりました。
大きなホールでは感じられない、小さな記念館ならではの味わいかもしれません。

参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。
めでたく1歳になった記念館にまたお顔を見せてくださいね。
ゆっくりご案内いたしますし、お話もしたいです。


category記念館便り  time17:31  authorNakashimaGallery 

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