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矢沢光広 日々の漆
銀座桜ショップ 4月8日(土)〜16日(日)
作家在店日: 4月8・13・16日
「日常の生活で、気に入った工芸品を使うのは楽しい事です。
私は古くなるほどに美しい、根来塗を手本にして、愛用していると味わいの深まる、そんな漆器をつくりたいと、日々工夫しております。」
これは矢沢さんの作品の箱に必ず入っている説明書の冒頭の文章からの引用だが、まさに矢沢さんの漆を表現する一節だと思う。
矢沢さんの器には、不思議な魅力がある。その魅力を具体的に表現することは難しい。だから見て欲しい、手にとってほしいと思う、そして気に入ったら使ってみてほしいと思う。
矢沢さんの器は「よそいき」のものは少ない。本人の言葉どおり、日常の器である。一分の隙もない緊張感を伴った「ハレ」の器とは趣を異にし、優しい線と、人の使う器としての優しさがある。手の仕事である事を僅かに主張している部分もある。
私は長年、矢沢さんのお椀を愛用している。お椀というものは、それこそ星の数ほどあるのだが、姿、形や重さ、そして雰囲気など、こだわればこだわるほど選ぶのが難しい。だから自分が好きになれそうなお椀との出合いは殆ど、偶然の出合いともいえる。
なによりも、日々使うというのは値頃感というのがあって、いかに美しいものであっても背伸びをして求めると、なにか「もったいなくって」日々の器というわけにはいかない。
先日、誤ってお椀を落として、縁にほんの僅かのひびが入ってしまった。矢沢さんは、直し方に二つあって、一つは補修した上で全体を塗り直す方法と、傷んだ所を部分的に修理する方法だそうだ。私はなんの躊躇もなく、部分修理をお願いした。矢沢さんの器には、それが似合うと思ったからだ。
修理した場所が少しだけふくらんで、ここを補修したという事がわかる。
再び、日々愛用を続けている。
銀座桜ショップ プロデューサー 稲生一平
矢沢さんと桜製作所のコラボレーション
この展覧会の一風変わったところと言えば、桜製作所の職人が木地を作り、それを矢沢さんが漆で仕上げたものが数点展示される。
その一つである硯は、矢沢さんが硯を発注し、併せて箱の原型をデザイン、その原型に基づき、桜製作所の職人が木地を制作、矢沢さんが漆で仕上げた作品である。
矢沢さんならではの、アフリカからヒントを得た椅子も注目を集めそうだ。

展覧会・イベント
2006-03-12
矢沢光広さんの漆

矢沢光広 日々の漆
銀座桜ショップ 4月8日(土)〜16日(日)
作家在店日: 4月8・13・16日

私は古くなるほどに美しい、根来塗を手本にして、愛用していると味わいの深まる、そんな漆器をつくりたいと、日々工夫しております。」
これは矢沢さんの作品の箱に必ず入っている説明書の冒頭の文章からの引用だが、まさに矢沢さんの漆を表現する一節だと思う。

矢沢さんの器は「よそいき」のものは少ない。本人の言葉どおり、日常の器である。一分の隙もない緊張感を伴った「ハレ」の器とは趣を異にし、優しい線と、人の使う器としての優しさがある。手の仕事である事を僅かに主張している部分もある。

なによりも、日々使うというのは値頃感というのがあって、いかに美しいものであっても背伸びをして求めると、なにか「もったいなくって」日々の器というわけにはいかない。
先日、誤ってお椀を落として、縁にほんの僅かのひびが入ってしまった。矢沢さんは、直し方に二つあって、一つは補修した上で全体を塗り直す方法と、傷んだ所を部分的に修理する方法だそうだ。私はなんの躊躇もなく、部分修理をお願いした。矢沢さんの器には、それが似合うと思ったからだ。
修理した場所が少しだけふくらんで、ここを補修したという事がわかる。
再び、日々愛用を続けている。
銀座桜ショップ プロデューサー 稲生一平
矢沢さんと桜製作所のコラボレーション

その一つである硯は、矢沢さんが硯を発注し、併せて箱の原型をデザイン、その原型に基づき、桜製作所の職人が木地を制作、矢沢さんが漆で仕上げた作品である。
矢沢さんならではの、アフリカからヒントを得た椅子も注目を集めそうだ。


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