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展覧会・イベント

2009-04-27

倚・卓(い・たく)
漆象 高木 晃展

会期 2009年5月15日(金)〜5月24日(日) ※最終日は17時まで
会場 銀座桜ショップ
「倚・卓(い・たく)」漆象 木 晃展
写真 雨宮秀也

展覧会の展示作品を掲載しました。new!!

髙木 晃さんの生まれは香川県多度津町で、高松市にある桜製作所とは少々距離があるとはいえ隣町のようなところである。
今回の展覧会は、美術とデザインの分野で長年教鞭を取られた髙木さんの集大成とも言える作品の発表と同時に、日本有数の漆芸産地である讃岐の漆工芸への激励でもある。

漆は難しいと思っている人は、まず髙木 晃さんの作品に触れてみてほしい。きっと漆という言葉に持つ概念が、まったく変わってしまうだろう。木さんにとって、漆はあくまでも仕上げの素材であり、問題は漆の特質を活かしながら何を創造し、発信するかということにある。生涯のテーマ「漆象」という言葉の所以かもしれない。
作品の素地は普通木地からはじまり乾漆に発展するが、髙木さんの柔軟な発想には驚くばかりだ。発砲スチロール、FRP、フェルト、そしてマグネットを使った掛け軸の仕組みや、和紙の作品と先端照明のLEDの組み合わなど挑戦はつきない。
まるで発明家のようだ。決して若者ではない、昭和ひとけた生まれ。伝統技法の世界を見事に極められた果てに到達した自由闊達な発想である。

そして、根底にはいつも”人間”がいる。心や体温、やさしさ、思いやり、今の人々が忘れかけている日本人の精神性のようなもの、それがそれぞれの作品を一本の芯のように貫いている。
髙木さんは、今回の展覧会のタイトル「倚・卓」の倚子の「倚」の字にこだわった。木で作るものだけれども、人がよりそうものだから、というのが髙木さんの考えだ。髙木 晃さんの人柄でもある。

漆を次世代につなぐ確かな重鎮だ。

株式会社桜製作所代表取締役社長 永見宏介




作品紹介 (画像をクリックすると大きな画像とテキストがご覧いただけます。)

「漆の座布団」高木 晃
「漆の座布団」高木 晃
「漆の椅子」高木 晃
「漆の椅子」高木 晃



プロフィール

髙木 晃 たかぎ あきらか

1933年生まれ
彫漆の人間国宝、音丸耕堂氏に絵画の手ほどきを受ける。
東京芸術大学美術学部工芸科卒業。
松田権六氏に師事。
多摩美術大学助教授、教授を経て、現在同大学名誉教授。
1970〜83年、当時通産省のグッドデザイン選定委員を務める。
元社団法人日本クラフトデザイン協会理事長。
安宅賞、サロン・ド・プランタン賞、
国井喜太郎産業工芸賞 他受賞多数。

倚・卓(い・たく) 漆象 髙木 晃展
会期: 2009年5月15日(金)〜5月24日(日)
営業時間:11:30〜19:00 ※最終日は17時終了
会場: 銀座桜ショップ
東京都中央区銀座4-10-5三幸ビル1F
TEL 03-3547-8118
FAX 03-3547-8188



会期中の展示作品

高木晃の漆
(左)明 (右)WORKS
明(めい)
発光体LED の光をうしろから受けて、漆の濃淡が浮かび上がる。奥行のある世界が広がる絵。

WORKS
黒と優しい色味の赤が印象的な漆絵。ちらりと見える緑色のフレームは、下地に貼ってある「蚊帳」の色。強い色と形のコントラストの絵も、高木先生の手から生まれると、柔らかな印象が加わる。



高木晃の漆
(左)金唐紙「室内」 (右)金唐紙のディテール
金唐紙「室内」
かつてオランダから渡来した「金唐革」。日本に入って、和紙でつくる「金唐紙」に転じた。和紙に銀箔を貼り、版木をあてて叩く。形が刻まれた和紙は漆で仕上げている。ちなみに、描かれた形は高木先生の長年携わってきた「インテリア」、室内の仕事のイメージから生まれたもの。
(ディテールは写真右)



高木晃の漆
ロッキング
ロッキング
ちょんと指をかけると、揺れるオブジェ。
漆の黒とすっと描かれた赤い線が、美しい形に表情を加える。



高木晃 漆の椅子
(左の手前)潮騒 (右の手前)都市の記憶
漆のスツールの素地は、スタイロフォーム。素地に和紙を重ね、FRPを掛けてから、麻布で下地を貼る。そして、漆で仕上げ。40-50センチ角ほどの大きさでありながら、驚くほどに軽い。腰掛けると不思議と「包まれる」感じ、柔らかな漆の肌触り。おおらかな形は、部屋に置いていてもでしゃばらず、風景になじむ優しさがある。

都市の記憶
ビルが立ち並ぶ「都市」のイメージが描かれたスツール。
ユニークなかたちは馬の鞍のような、掛け心地のよい形。

潮騒
朝日ののぼる瀬戸内の海。やわらかな丸い形は、しっくりと体になじむ。


高木晃 漆の家具
ボローニヤと風景(右の手前)
いわば「座布団」のような低い椅子。
あぐらをかいて床に座すると、自然と落ち着く。まわりを見ると、普段よりも低くから眺める景色は、いつもより広くひろがって、新鮮に写る。

風景
高木先生曰く、最も「座り心地のよい形」。
真ん中に腰をおろすと、椅子の両端に自然と手がおりる。
目で見て、漆のやわらかい触感を手で触れて、座って楽しめる椅子。

ポローニヤ
イタリア語で「桐」の名の通り、天板は大きな桐の一枚板。表面はうづくりで目をたてたあと、落ち着いた色あいに着色。ラッカー仕上げ。角のない形は、座る人々がちょうどよい距離で囲める、ほどよい大きさ。
W1730×D1130mm 参考高さH350mm ※高さはお好みで調整します。



展示作品に関するお問い合せ・ご注文:
銀座桜ショップ
東京都中央区銀座4-10-5三幸ビル1F
TEL 03-3547-8118 FAX 03-3547-8188
営業時間:11:30-19:00 木曜定休
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